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 世の中、聖地巡礼聖地巡礼とかまびすしい。
 戦車道の聖地が大洗なら、イギリスからの留学生は千葉の船橋あたりが聖地だろうし、性格破綻的女子高生と愉快な仲間達の聖地が西宮なら激ヌルい軽音部の聖地は滋賀県のあのあたり。この頃は、カナダの某所でガンダム含むモビルスーツがドツキ合いをしたので聖地になったとかならなかったとか。
 元々ヲタクさんの間でなんだかんだと言われている聖地という代物、いったい何かとチャンと説明すると、作品の背景に、特定の実在する地域をモデルを設定する。で、ここからが重要なのですが、その作品を見れば背景のモデルとなった地域を推察できる。と、こんな所でしょうか。
 こういった聖地を設定する作品は、実際に現地を訪れ、綿密な取材(タブン専門用語でロケハン)を行うらしい。
 アニメーション作品を作るには、膨大な時間がかかるそうなのですが、その貴重な時間を聖地のロケハンに費やすのは何故か。
 まず、リアリティのある背景を持たせたいならば、全て想像で絵にするより実在する風景を見てそれを絵に描いた方が良いんではないかな?
素人考えではそんなところで。
 立場を変え、ファンの視点から見れば、・・・聖地聖地と騒いでいる現状を見れば、説明するまでもないでしょう。
 このように何かと増殖する聖地つき作品ですが、聖地を持つ作品の共通点、と言うか聖地つき作品として栄える要素って何かな?と、思うのです。
 聖地の設定された作品はどんなのがあったっけ?
 ○きすた?けい○ん?き○いろモザイク?○常?かみち○!!
 独断と偏見により傾向が日常系ではないかと思うのです。
 そう、日常系ゆるゆるふわふわな作品には、聖地がくっつけやすいのです。
 なんで?
 ゆるゆるグダグダ日々「生活」し、誰にでもあるありふれた「風景」の中を過ごし、何でも無い「次の日」がやってくるのが日常系。
 そんなシーンこそ、きっちりロケハンした素材が似合うって事でしょう。
 見方を変えれば、バトルとバイオレンスの超絶アクションをメインとする作品に日常の諸々もしっかり描けとなったら、かなりの確率でどっちつかずになるだろうし、何よりロケハンまでした風景・家・町並み等々を、ぶっ壊すのもバトル物の仕事なんだし、バトルバイオレンスという非日常を描くに日常描く暇なんてあんましないでしょう?
 毎度毎度のパターンでアレなんですが、TRPGにこの聖地巡礼の聖地ってドウなのよ?
 ・・・市販品には対応作がほとんど無いですねぇ。
 理由は色々。
 一般的なTRPGのシナリオ構造が「オープニングとミドルは、クライマックス(要はBOSS戦)へのモチベーションを上げるためにあるとかないとか?
 背景ナンテ、アンマリ考エルナ。
 また、基を正せば、TRPGのご先祖様が、西洋中世なんちゃって世界と、現実世界以上に世知辛いスペースオペラ。
 つまりはTRPGの世界たる物、1から10までトンデモフィクションなんだよーんと言っているような気がする。
 これは呪いか本能か?金田一もびっくりの因習か?と言うほど今までのTRPGは現実世界のロケハンを拒んでいる、のか?
 うわはははは、TRPGって聖地と相性悪いなぁ、ゲラゲラ。
 それで済めばいいのですが、TRPGの特徴と言われる「テーブルトークロールプレイングゲームは、再現性の高いゲームです(例外大多数)」と言う言葉がありまして、この例外にまた1つ追加かよ、と、かなりのあきれ顔でこの文章を書いております。
「できないならできないでイイヂャン」と言うなら、今後アナタは「TRPGの今後におけ
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