花酒乙×

 我々人類は、二つの微細有機体に支配されている!
 え?何のことって?打倒すべき支配者の名は、DNAと酵母って奴らだ。
 ・・・DNAはともかく、酵母が何する物ぞ!って思ってるでしょうが、地球上で酵母を使い積極的にラリってるのは、人類ぐらいですよ。
 と言うわけで、今回のお題は酵母の作り出す百薬のナントカ、酒についての非科学でGO!
 TRPGと酒、ファンタジーの世界では、当たり前のように表に出ていた時もありましたがデータとして少ないのはご愛敬。
 データに表れない酒との絡みと言えば、以前出した冒険者のお店のお話。およそ大体が酒提供を前提にしたお店ではないかい?
 冒険的目的のみのお店とは言え、そこが「酒を飲め」という体裁のお店なら、水1杯の注文もなしってことをやらかして痛い目に遭う・・・遠い目をして良いのでそんなことをやらかした方々、反省しましょう。
 TPOを守らない人は、どこへ行っても戦闘員以下と言うことです。
 さて、TRPGのデータ方面で酒のことを見てみますと、大体が酒飲んで命中率や打撃力を上げてみましょうというのがほとんど。
 酒飲んで絶好調!ガロンガロン飲んでいる人にはわかること、西洋風ファンタジー的白兵戦をやる上で、シラフvsヘベレケ・・・シラフが負けたら、人生観のレベルからどうしようと思う所です。
 ですが、何が何でもヘベレケに勝ってほしい方々、西洋風ファンタジー的殴り合いに酔拳が導入されるのを夢見ましょう。
 でもまぁ、TRPGには酒飲んでブースト的アイテムがありますが、ヘベレケのハンデまで背負ってなぜ?と言う所。
 そのなぜをどうこう言う前に、一解釈の例を挙げるなら、梅酒という酒。
 そう、少々強いめ以上の酒に梅を漬け込み最低んヶ月、梅のエキスがほどよくしみ出たアノ酒のことだ。
 理科の実験ぽいアノ現象を思い出してほしい、そんじょそこいらの油性ボールペン、それで字でも線でも、ぺっ、と書いた後アルコールと垂らすとあら不思議。線の滲みとはほぼ無縁のはずの油性ボールペンの線が、ジルジル滲み出します。
 うーむ、アルコールという液体は、水なんぞよりもよほどいろいろな物を溶かし出すことができるのか?
 このことを前提に、酒って奴をTRPGに持ち込むとどうなる?肉体強化のために漬け込むネタは、飛竜か火吹竜か、それともミノタウルスかバルログか!頭脳強化のために賢者の石なんてのも良いなぁ〜。
 さて漬けるネタがファンタジーなら、酒の効果もファンタジック(何でもあり)で、非実体概念的なこともともエキスにして取り出してもらいましょう。
 ちょいと前にベテラン冒険者の末路・・・もとい、第2の人生的なことのお話をしておりましたが、アレは将来設計を多少でもしていた方々のお話。運の悪い元冒険者、様々な理由で引退した、は、良いけれど、第2の人生をどうこうするリソースなんかすかんぴん。なんて人もいるでしょう。
 さて、そんな人物の冒険三昧生活の末、その手の経験だけは堕ちこぼれんばかりに豊富なはず。
 さて西洋風なんでもありファンタジー的な世界ですから、こんなアイテムだって有りなはず、「人の記憶、人の経験をエキスとして溶かし出すアルコール飲料」
 ことのおぞましさに目を向けなければ、初心者から中堅まで引く手あまたの人気商品。
 一方、まさに酒におぼれた冒険者ですが、梅酒の梅の実ってどうなっていましたっけ・・・シワシワ・・・
 かつての不器用且つ偉大な冒険者に合掌。
 酒の話ばかりもアレなので、そろそろ酵母のお話を。
 そう、個人的にはこの酵母菌という生物が最
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