100均ダンディズム

 2011年秋に公開された映画の中の異色作中の異色作と言えば、「映画 電人ザボーガー」
 昔々、ド昭和の頃のケッ作特撮作品をリメイク、一部現代風にアレンジした作品ですが・・・
 内容ねぇ・・・
 電人ザボーガーを下敷きに吉本新喜劇の悪のりをガボガボ注ぎ込んだと言うべきか!
 または、映画のポスターを見ながら、隅から隅に配置された突っ込みどころを逐一指摘する、それが普通の人の反応であり、そんな作品だった気がする。そんな作品!!
 なんと言っても、作中のあらゆるオブジェクトがチープ・陳腐・軽くて安い。
 主人公は、目の前にある事象に何も考えず煮えたセリフをぶつけ、収拾の付かないド壺に陥り、立場精神にっちもさっちも着かないところに陥っていく。
 周囲も周囲で、主人公のグダグダに巻き込まれ、正義と社会と愛の葛藤を主人公にたたきつけても、主人公のグダグダで、ギャグに転化される始末。
 さて、駄文作者の業として、やはり考えてしまう事はこう言う事。「上から下までグダグダになってしまったTRPGの1セッションって、こんな感じじゃないかな」と。
 実際のTRPGでも、弱腰・後ろ向き全力疾走・明後日以上の見当違い、なセリフを、煮えたセリフで暑く暑く(ここは敢えて「熱く」ではない)語って貰っても、周囲の反応は「あぁ」と様様なニュアンスを含んだ声が漏れるばかり。
 それでも安易な安物ダンディズムよ!永遠なれ!!。
 なんだかオチっぽくなってしまった。
 でもまだオチない。
 そう、TRPGをしようと思うなら、本来全力で「オレ、カッコいい」「オレ、キャラいけてる」をしてみたいのが本当のはず。
 先に書いた、苦笑を誘うダンディズムなんてノォサンキウ、俺たちのロールプレイは、「COOL
amp;スマートでありながら、熱いハートを伝えている」んでしょうねぇ。
 そして俺たちのCOOL
amp;スマートロールプレイは、どんな局面においても、涼しい顔でその場のトラブルを完全収束、それがCOOL
amp;スマートロールプレイ。
 ですが、世のゲームマスターは少々甘さが足りない。
 COOL
amp;スマートなロールプレイで、「その場その場のトラブルをキレイにシュート」させてくれる局面なんて、洞窟探索のとってつけたようなトラップを除くと、どこにあったっけ?
 例えばこんな時、アナタにとって、家族かそれ以上に大切なNPCがいたとしましょう。
 そんなNPCがゲームマスターの毒牙にかかり、拉致・洗脳・世界人類の敵になるなんて日常茶飯事もいいところ。週に一度日曜日がやってくるぐらい当たり前な出来事です。
 そんなシナリオの中核にどっぷり浸かった被害者NPCに対し、とってつけたような小手先の知恵やロールプレイをやったところで、どうにか出来るものなのか?
 で、COOL
amp;スマートなロールプレイを掲げるTRPGゲーマーの方々の一言は、「どうしていいか解らない」
 イヤまぁ、実にCOOL
amp;スマート。
 それでも、そんな時のアナタにとって、強い味方がいるではないですか。
 そんな時こそ、チープなロールプレイの煮えたセリフでその場を流してしまう。一つのテクニックですね。
 なに?前半散々チープなダンディズムを否定的に書いていなかったか?
 いえいえ、それは言いがかり、「それでも安易な安物ダンディズムよ!永遠なれ!!」と讃えているではないですか。
 人の力は、発揮できる時間は少なく、特に全力なんて出せる時間は一瞬。でなければ、世界最速のスプリンターがマラソンに参加すると、1時間ちょっとでゴ
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