シリコンの魂

 今回で4回目をやらかすメカ者オンリーコンですが、今回もメカの制御方法について、特に自律タイプのことをお題に、あーでもこーでも無いとやっていきましょう。
 自律タイプとはなんぞや、言葉を換えれば、戦闘目的に構築された機械知性体のこと。過去の作品で言えば、洋画だとトランスフォーマーのシリーズ、日本では勇者ロボシリーズって所でしょう。そう、あいつらの中身を見ていこうというわけです。
 まず彼らの中身を理解する第一歩として、こんな話を見てみましょう。
 異星人・地球外知性体とのファーストコンタクトってやつ。
SFのみならず、現実でもそこそこの予算と人員をつぎ込むほどのプロジェクトですが、何でそんなに向きになってこんなテーマを追い求めるかと言えば、「ハロー」と言い合える存在が欲しいんです。
 で、「ハロー」と地球外生命体と言い合うのが壮大な夢、というのは非常に素晴らしい発想なのですが、「ハロー」の言い合いには人類の英知を超えた苦労が必要なのかも知れないのです。お話がややこしくなるので、仮に地球人にコンタクトを取ってきた地球外知性体が友好的とし、向こうもその気があるとしましょう。
 そうですねー、普通人類が「ハロー」と相手に伝える時は、音声か文字を使います。ですが、ファーストコンタクトとして接触してきた相手がそうとは限らない。
 SF的に描かれた驚異と喜劇を挙げていくと、光学情報言語から臭気言語、関節のペキポキ言語、スケールの違いが大きすぎれば、分子配列を言語にしてみるとか、惑星恒星の配列を言語にしてみたりと・・・たかが人類の発想だけでも、そんな言語が予想されています。
 これは見えやすいハードウェアの話ばかりでもないのです。
 ファーストコンタクトの相手がみつかって、人類に何とか聞き取れる意思伝達媒体があったとしても、言葉が通じるのか?
 そう、単語や文法が人類ごときに理解できる代物ならいいのですが、理解不能な概念を持つ単語や文法があって当然、そんなカテゴリにはまらない言語体系を持ち出してくれる可能性も十分にあると言うことです。
 そんな奴らが地球に接触してきて、なんの前触れもなく「ハロー」とかましてきた日には、向こうさんがどれほどの言語意思疎通の研究をしてきたかは、推して計るべし。
 それ以上の具体例なんかは、ひねた内容のSFでも読んで貰うのが一番です。
 ここで言いたいのは、人類以外の知性体が、人類とは確実に異質であると言うことをわかって頂きたいのです。
 さて、今回メインの地球にいる機械知性体ですが、得体の知れない外来種は無しにして、地球のアレ紙一重かつエラい科学者が作った機械知性体に絞ってみていきます。
 件の科学者が地球を守るため、アレな科学で生み出した汎用人型戦闘人型。そのメタルボディーを制御するのが、又々アレな科学で生み出されたAIと言うヤツです。
 いかにアレな科学が高度でも、各種金属樹脂ETCのハードな材質で人型を作るとなると、どうしてもその基本的な動きが、人とは別物となります。
 実際には、プラモやその手のフィギュア(ROBOT魂がいいぞ!)を見てみると一目瞭然、人と同じようなポーズを取ることは出来ても、間接個々の動きは全く違います。出来るものならご自身の手首を360回転させてみましょう。
 人類と違う所を挙げていくと、その出力を電気原子力ベースで考えると、何倍なんだろう?、当たり前のように飛行機自動車電車へ変形するし、関節の可動はひねりではなく回転だし。
 まー仮に人の脳みそをこんなメカメカに直結し、キチンと制御できるようになるには
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