「泣く子と地頭には勝てぬ」「笑う門には福来たる」などなど、人の精神、自身と周囲をマップ兵器並に巻き込み動かすエネルギー、「感情」というヤツを今回観ていこうという訳なのです。
感情の種類はどんだけあるの、と、言われれば、基本的には喜怒哀楽の4種類。うれしかったり焦ったり、恋愛ってのも感情のカテゴリに入ってくるんでしょうか?
さて、そんな人間の感情って、何のために存在するんでしょ?そのあたりをヨタ的な仮説を交えて考えてみましょう。
いきなり結論から入りますが、この感情というやっかいな機構は、精神の防衛機構と警報機能がない交ぜになった物だと思うのです。
例えば「怒」これってどんなときにでますか?
喧嘩すればそりゃ怒ってるし、不正を観れば怒りが沸く。怒っている時って、これから戦うぞって時に出てくるんでしょう。全く怒りが無く満面の笑顔で全力の殴り合いなんて、とんでもなく気味が悪い光景だと思えれば、正常な反応と思うのですが。
先ほどの四感情の働きを観ていくと、
喜、うれしいことを示す感情。快感を制する機能と言うべきか快感を快感と認識できてないと結構危ないと思うんですよ。危ない物が癖になりますから。
怒、先のあるように、これから戦おうって時の感情。平和な日常にとって、戦うなんてちょっとした非日常。非日常が精神に与える影響って結構大きいものでしょう。
哀、悲しい時。何かを失ったときの喪失感を自覚する感情。喪失するのは厳しいことですから、それを和らげる何かを持たないと参ってしまいますよ。
楽、安心の象徴。緊張状態の解除と、次の緊張に備え精神的な休息といった所でしょうか?体も心も力の入れっぱなしは不可能って事で。
そう、感情とは、間接直接を問わず、その身とその精神を守ろうとする機能だと思うのです。
さて、ここまで感情をどうこう言いながら、人間感情で最も面白い感情と思ってい「恐怖」と「笑」をあえてピックアップしたいと思います。
なぜ恐怖と笑に、こうも心惹かれるのか。それはこの二つの感情が全く別の感情に見えながら、奇妙な共通点を持つからです。
まず、恐怖という感情がいかな物か。生命の危機から全力で逃げよう、特に理解不能な現象から逃れようというのが、恐怖という感情でしょう。理解不能というところがポイントで、理解できてしまっては、人ってそれに対処してしまうんですね。そう見ると、恐怖って感情、見えてきませんか?
そのあたりが、恐怖と笑の共通点と想定できるのです。
そもそも笑って何だ?多分笑こそが最も分析の難しい感情だと思うのです。
思うに、笑って感情、喜怒哀楽その他焦り恐怖などなどでは対処できない現象に立ち会ったとき、まさしく意味も訳も判らないことが目の前に出てきたら、もう笑うしかないと思うのです。
そんな異常な状態でどうすればいいか判らない、それをとりあえず留保する、留保することで生まれるストレスをはじき飛ばす。まさしく笑い飛ばせばいいわけで。
根拠なんてミリのかけらもない大仮説ですが、今の所これ以上良い回答はまだ知らない。
で、TRPGに於いて有名すぎるほどの有名なホラーと言えば、クトゥルフ様。
クトゥルフ様に関わると、SANチェックの度に「今飛ぶのか、次飛ぶのか、今日は飛ぶんだろうなぁ」ってわくわくする変な楽しみがあるんですが、異形の神々を見て、恐怖するかそれともひたすら笑うか、あなたはどっちだ。
こう問われれば、その状況を達観し、命の危機などすっ飛ばし、笑う、笑うしかない、ってぐらいにはなりたいですねぇ。
小賢しい屁理屈人
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