読切駄文
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まなび大リーグボール
 問:ファンタジーに多く見られる魔法というヤツ、弟子を取るなりして他者に教えられる物なのか?
 答えをどうこうする前に、この漠然とした問いについて、も少しよく考えてみましょう。
 よくあるお約束っぽいシチュエーションですが、とある高名な方が居て、なんで高名かって言うと、門外不出とか、そんな感じの物すっごいレヴェルの技を持つお師匠様というか何というか・・・。
 そんな方の基に若手の方々が押しかけて、「弟子にしてください」と頼んでも、「弟子は取らん!」と、へそを曲げられることがよくあるお話しで。
 さてこのようなお師匠様方々、何故弟子を取りたくないのか?
 その理由のいくつかは、こんな所でしょう。
「面倒臭い」
「教え方がわからん」
 ・・・こんな理由に好奇心や納得をお求めの方、もう少々おつきあいを、
 技や技術を他人に伝授するするとき、特に教える側にとって必要な要素とはなんぞや?
 それは、教えるノウハウでしょう。
 なんだか禅問答っぽくなってきましたが、気にせず次へ。
 さてファンタジーによくある魔法の類ですが、アナタが実際リアルに魔法使いになる場合、つまり魔法という技術を習得する場合、魔法の先生からどうやって教えて貰うのでしょう。
 魔法の形態にもよるのでしょうが、まず特定の才能や体質が必要絶対とする系統は論外。
 次に現代社会では見たこともない、聴いたこともない魔法とやらを仮に覚えるなら、懇切丁寧に記述された入門書が欲しいですね。それか熟練インストラクターか。
 そこでその魔法が世の中で一般的になれるかどうかの線引きができるのです。
 そう、才能や能力が平々凡々な方々でも、使えるようにできるには、魔法という技術をそこまで解析分析理解し、扱えるところまでかみ砕く必要があると思いませんか。
 そう、それが何かを教えるためのノウハウの一つだと思うのです。
 ここで魔法を教える理由の一つは、そう!軍事転用!軍隊で魔法を使うってことになれば、少なくとも軍人兵隊さんレベルの方々かある程度使いこなせないと、だめなんだろうな〜と。
 今頃言うと、今回の駄文の発端がこれ。ファンタジーっぽい魔法が更なる発展を遂げるのに一番手っ取り早い方法が、軍事転用?事の善悪はさておき、これが一番、って気がしたから。
 そう!世に広く伝えるためには、パンピ〜が習得できなければ!
 で、先ほど出た高名なお師匠様ですが、そのお師匠様が技や技術の開祖様だと、少々問題があると思いませんか。
 まずそのお師匠様がその特殊な技をどうやって習得したのか?自己流の鍛錬方と、自分オンリーの開眼だ!、最悪なのがいつの間にかできるようになって、できなかった自分できるようになった自分の境目がわからないと、そんな技習得のポイントを欠いた状態で、どう教える?
 どれほど難しいのか?
 そうですね〜、難しさをたとえるなら、今すぐ池のある公園に行って、その池に棲んでる鯉か鮒辺りに肺呼吸のこつを伝授してみてください。多分そんな感じです。
 さて、そんなノリですので、我々の魔法習得ですがどうなるか?我々はファンタジー世界より魔法魔法してはないので、魔法習得の道は険しいでしょう。
ま、我々人類がエラ呼吸を覚える方が早いかも知れない。
 さ〜て、TRPGの世界に目を向けると、TRPGのやり方そのものに、ある壁がある気がするのです。
 TRPGするだけなら、必要な知識なんてそう多くないはず。1〜4桁の四則演算、日本語+αの読み書き、ラノベ程度の世界感を理解する程度の想像力。 
 ま、そんなもん。
 ですが、問題はそこからなんです。
 更に上手にTRPGするなら、まずどうしたらいい?
 人は言うでしょう。人の話をちゃんと聞こう。
 又、人は言うでしょう。シナリオの流れを掴め。
 そして人は言うでしょう。キャラクターの性格に合わせてロールプレイをしよう。
 う〜む、それでうまくいくこともあるでしょう。
 ですが!TRPGの世間話で掲げられる「その手のノウハウ」は、まだまだ個人の経験則の段階を出てはいないと思う。
 個人の経験上、たまたまうまくいったことを、上達のノウハウだとするのは、いかなものか?
 それで本当にうまくいくか検証もなく、実態のデータもとれてない経験則が技術習得のノウハウだなんて、妖しすぎやしないか?
 さて、TRPGの経験をそこそこお持ちになっている方々、自分の周囲にTRPG初心者が居るとして、ちゃんと教えてあげられるノウハウをお持ちだろうか?
 今のTRPGって、そんな問いが空々しくなるほど、その辺りのことが考えられていないのが現状な気がするんです。
 あぁ、誰か、TRPGの教え方、教えてください。
12/02/26 14:38更新 /

■作者メッセージ
タイトルは、そんな感じのアニメ作品から。
世の中、ハウツー本があふれてますが、眉唾なあおり文句ばかりを目にするので、つい。眉唾の根拠は、上の通り。
TRPGのルルブ本にプレイヤーやゲームマスターの心得的なことを、さらりと書き始めたのが最近というていたらくなら、さらなる上達について書かれるのはもっと後なんでしょう。
TRPGって、この手の先にある事象はまだまだありますよ。ホント。

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