コントローラーに叫べ
メカ者オンリーコンのたびに、その操縦に関して与太話を垂れ流していますが、今回のお題は外部コントロールのお話。
外部コントロール方式で動くメカの代表と言えば、ジャイアントロボか鉄人28号。これらのメカの操縦インターフェイスですが、外部コントロールならではの特徴を備えていると思うのです。
それらメカの操縦インターフェイスの特徴と言えば、それを携帯できること。非常にお手軽なインターフェイスとなっています。言い方を変えるのなら、インターフェイスの大きさに制限がないことです。
モビルスーツを始め、戦車、軍用機など、人の乗り込むメカの主な宿命をあげるなら、メカの内部に乗員+αの容積を必要とすることや、メカの撃破が人的損害に直結する、といったところでしょうか。
そう、外部操縦インターフェイスは、この二つの宿命から対局にある存在なのです。
人的損失はともかく、兵器開発という視点から見ると、可能な限り小型でありたいと、重量容積の1グラム1立方センチを切り詰めることが戦いだと思うのです。
さて、勘のいい方ならもう気がついたかもしれませんが、「外部インターフェイスには大きさの制限がない」と言うことで思いついたことでしょう。そう、外部インターフェイスは本体メカの大きさに関わりなく、大きくすることもできるのです。
メカによっては単座での制御が間に合わなかったり、複雑怪奇な制御を行うメカだと、制御そのものに多くの機械を費やすことにもなるでしょう。そんなとき、大きさの制限がないってすばらしい、そう思いませんか?
それとともに重要な利点として、リミッターの問題があります。人も機械も無茶をすれば壊れてしまうものです。機械を調子こいて動かしたはいいけれど、ただ動かしただけで壊れては困ります。そのため動力の出力を壊れないように制限をかけるのが普通です。
で、メカメカの中で最も脆い構成要素と言えば、人になるのです。
その「人」をメカの中に入れなくていいのなら、そのメカメカの動力限界を計るのに、人を考慮しなくていい、つまりはもっと高出力で動かせるわけです。
さて、再び小型インターフェイスに目を向けると、件のジャイアントロボ(以下ロボ)や鉄人28号(以下鉄人)には、定番中の定番的なツッコミ処がございました。「がんばれ!ロボ(鉄人)!」の一言で本当にがんばってしまうあたり、ど〜なってるってみんなツッコんでいました。
そのあたりを理屈すると、仮説の一つとして、あの小さすぎるインターフェイスで、あれだけのメカを制御するところから考えてみましょう。ぶっちゃけいうと、ロボなら腕時計、鉄人なら操縦桿に、操作者のバイオサインを読み取るセンサーを配置するというのが解決策の一つと思うのです。えぇ、本人の身体状態に操縦の補助をさせるのです。
日本語の表現の一つに、「手に汗握る」という言葉があります。その状態の意味は、興奮と緊張を同時に感じているときと言うのでしょうか?
メカとメカが撃ち合いや殴り合いをやってる最中、まさに手に汗握る状態。何が何でも全力戦闘モードの状態で、頭に血がガンガン上っている状態でしょう。まさかそんなときに全力リラックスしているなんて状態だとすれば、分裂症を疑うべきでしょう。
お医者さんか研究者気分で考えてみましょう、「砕け!ロボ!」「行け!鉄人!」と叫ぶ操縦者の血圧・脈拍・発汗量・様々な興奮物質やホルモンetcetc、それがメカの制御を補助的に行うとしたら、人の反射神経に頼った操縦よりも、ちっとましな事が出来るような気がするんですが。
そうです、アナタの根性が!汗と涙が!アナタの魂の叫びが!そういったセンサーを通し、メカを制御するのです。ついで言うと、先ほどのリミッター問題を混ぜると、メカの限界を超えたパワーが、アナタのコンディションで発動する、操縦者の根性が具現化するという現象が見られるわけです。
現実問題、音声入力や操縦桿+αで人型メカを制御することを想像すると、「・・・左足を2m先に置き、右手パンチを全力85%で水平に、キャンセル、敵射出ミサイルを確認!照準は胴体にロックオンを確認。左手で防御行動・・・」
こんな悠長な戦いをしているのでしたら・・・撃墜されないことを切に祈ります。
案外メカに魂を吹き込むなんて、こんな方法が科学でできる一番いい方法なのかもしれません。メカメカのロマンといえば、操縦桿に魂を込め、メカと人を一身同体の熱血状態にすることですが、傍から見れば、こんなやり方もメカに魂を吹き込むには、ちょうどいい方法と思えるのです。
というわけで、近い(遠い)将来、外部インターフェイスでこのようなメカを操縦する必要のある方、高血圧・不整脈・内分泌系の異常諸々があると、メカが正常に動きません。ストップTHE生活習慣病。
それでは、今日もいいメカメカライフを。
第3回メカ者オンリーコン
外部コントロール方式で動くメカの代表と言えば、ジャイアントロボか鉄人28号。これらのメカの操縦インターフェイスですが、外部コントロールならではの特徴を備えていると思うのです。
それらメカの操縦インターフェイスの特徴と言えば、それを携帯できること。非常にお手軽なインターフェイスとなっています。言い方を変えるのなら、インターフェイスの大きさに制限がないことです。
モビルスーツを始め、戦車、軍用機など、人の乗り込むメカの主な宿命をあげるなら、メカの内部に乗員+αの容積を必要とすることや、メカの撃破が人的損害に直結する、といったところでしょうか。
そう、外部操縦インターフェイスは、この二つの宿命から対局にある存在なのです。
人的損失はともかく、兵器開発という視点から見ると、可能な限り小型でありたいと、重量容積の1グラム1立方センチを切り詰めることが戦いだと思うのです。
さて、勘のいい方ならもう気がついたかもしれませんが、「外部インターフェイスには大きさの制限がない」と言うことで思いついたことでしょう。そう、外部インターフェイスは本体メカの大きさに関わりなく、大きくすることもできるのです。
メカによっては単座での制御が間に合わなかったり、複雑怪奇な制御を行うメカだと、制御そのものに多くの機械を費やすことにもなるでしょう。そんなとき、大きさの制限がないってすばらしい、そう思いませんか?
それとともに重要な利点として、リミッターの問題があります。人も機械も無茶をすれば壊れてしまうものです。機械を調子こいて動かしたはいいけれど、ただ動かしただけで壊れては困ります。そのため動力の出力を壊れないように制限をかけるのが普通です。
で、メカメカの中で最も脆い構成要素と言えば、人になるのです。
その「人」をメカの中に入れなくていいのなら、そのメカメカの動力限界を計るのに、人を考慮しなくていい、つまりはもっと高出力で動かせるわけです。
さて、再び小型インターフェイスに目を向けると、件のジャイアントロボ(以下ロボ)や鉄人28号(以下鉄人)には、定番中の定番的なツッコミ処がございました。「がんばれ!ロボ(鉄人)!」の一言で本当にがんばってしまうあたり、ど〜なってるってみんなツッコんでいました。
そのあたりを理屈すると、仮説の一つとして、あの小さすぎるインターフェイスで、あれだけのメカを制御するところから考えてみましょう。ぶっちゃけいうと、ロボなら腕時計、鉄人なら操縦桿に、操作者のバイオサインを読み取るセンサーを配置するというのが解決策の一つと思うのです。えぇ、本人の身体状態に操縦の補助をさせるのです。
日本語の表現の一つに、「手に汗握る」という言葉があります。その状態の意味は、興奮と緊張を同時に感じているときと言うのでしょうか?
メカとメカが撃ち合いや殴り合いをやってる最中、まさに手に汗握る状態。何が何でも全力戦闘モードの状態で、頭に血がガンガン上っている状態でしょう。まさかそんなときに全力リラックスしているなんて状態だとすれば、分裂症を疑うべきでしょう。
お医者さんか研究者気分で考えてみましょう、「砕け!ロボ!」「行け!鉄人!」と叫ぶ操縦者の血圧・脈拍・発汗量・様々な興奮物質やホルモンetcetc、それがメカの制御を補助的に行うとしたら、人の反射神経に頼った操縦よりも、ちっとましな事が出来るような気がするんですが。
そうです、アナタの根性が!汗と涙が!アナタの魂の叫びが!そういったセンサーを通し、メカを制御するのです。ついで言うと、先ほどのリミッター問題を混ぜると、メカの限界を超えたパワーが、アナタのコンディションで発動する、操縦者の根性が具現化するという現象が見られるわけです。
現実問題、音声入力や操縦桿+αで人型メカを制御することを想像すると、「・・・左足を2m先に置き、右手パンチを全力85%で水平に、キャンセル、敵射出ミサイルを確認!照準は胴体にロックオンを確認。左手で防御行動・・・」
こんな悠長な戦いをしているのでしたら・・・撃墜されないことを切に祈ります。
案外メカに魂を吹き込むなんて、こんな方法が科学でできる一番いい方法なのかもしれません。メカメカのロマンといえば、操縦桿に魂を込め、メカと人を一身同体の熱血状態にすることですが、傍から見れば、こんなやり方もメカに魂を吹き込むには、ちょうどいい方法と思えるのです。
というわけで、近い(遠い)将来、外部インターフェイスでこのようなメカを操縦する必要のある方、高血圧・不整脈・内分泌系の異常諸々があると、メカが正常に動きません。ストップTHE生活習慣病。
それでは、今日もいいメカメカライフを。
第3回メカ者オンリーコン
11/03/31 00:26更新 / 物