失われた技術を求めて
最近TRPGでめっきり勢いを失った言葉、スキルや技能ってやつだ。
ちょっと昔の日本でも「GURPS」ってTRPGがパンデミックしかかっておりました。
そのGURPSってシステムの売りは、何でもできる汎用性と、判定のほとんどをスキルによって行なう処でしょうか。
そんなGURPSって、スキルの取り方が、(いろいろな意味で)生死を分けたシステムといえます。
今となっては、特技神業の類が幅をきかせ、スキルがメインなシステムって、どこに行ったんでしょう?ってぐらい見なくなりましたねぇ。
そのスキルという、日本のTRPGでは遺物となりかけた言葉、今更ながらちょっとだけ掘り起こそうと思っています。
そりゃーもうスキル技能と聞けば、能力値とは違う「専門的」な香りや、訓練の末に習得した「技」って感じが下手な特技より専門性を感じさせられたもんでした。
大きなシステムならそれこそ何十何百とスキル特技の種類があるのですが、ここでピックアップするのは、<写真>という1スキル。たかが写真と言う無かれ、この技能は様々な他の技能を統合して初めて語れる1分野だと思うのです。
まずはスタートですが、写真を語る上でまず最初にくるのが<芸術センス>でしょう。
いきなり芸術ときましたが、風景撮るにしても人をとるにしても、美術目的資料目的を問わず、写真がどう写っているか?を想像し構図が決めないと、いい写真を撮ることはなかなかできないでしょう。
写真の第1歩は芸術です、芸術。
次にくるのは物理学。またまた大上段から来たと思われそうですが、光とレンズに関わるなら、量子力学を知ってると知らないでは、ずいぶん違ってくる物ですよ。
そう重要なのは、有名なあの言葉「光は、粒子と波動両方の性質を兼ね備えている」なのです。
光は物体の色によってその物体の色を反射しているとまずはイメージしてください。その反射された光をとらえるのが写真。写真の仕組みを大雑把かつ量子力学チックに説明するとこういった説明になります。
そうです、光の性質を量子力学から知っていると、レンズも絞りもシャッタースピードも一つの理屈となって判ってしまうのです。特に不確定性原理って妙な論理は、絞りの説明にあるって誤解しそうな論理だって思うほど。
それでもって、フィルム印画紙と切っても切れない技能が<化学>。
デジカメ派にはちょっと縁の遠いお話ですが、化学のお話をちょっと。
写真がフィルムや印画紙の上に絵を描くのは、全て一定の化学変化が起こしている現象なのです。専門家ではないのでそのあたりの詳しい理屈や仕組みは、専門の人に聞いてください。
昔のドラマや映画で、暗室にこもって写真の現像とかをするシーンがありますが、見た目化学の実験と様子が似ていると思うのです。
わざわざ自分の手で、そんな面倒なことをどうしてするかって?そりゃフィルムの現像具合によって微妙に色合いなんかが違ってきますし、その時の気分で印画紙に載せる写真の色合いやコントラストを調整したい、写真に凝るとそこまでやりたいそうです。
それと平行して重要な技能となり始めたのが、コンピューターのあるソフトのお話、<フォトレタッチ>とでもしたらいいんでしょうか。
追求する人は、道具が変ってもやることは似てくるようで、微妙な色合い云々をパソコン上で調整したい、さっきの<化学>でやってたことをデジタルで行なう。まぁ、そんな所でしょうか?
写真に必要な技能を身体方面から見ると、写真を撮るタイミングを見極める能力。<シャッターチャンス>とでも言うのでしょうか?
被写体がスポーツ選手なんかで激しく動いているなら、<シャッターチャンス>が重要って判るんですけど、静物を被写体にするときも結構重要なんです。
そらもうカメラってデリケートな反応をする機械ですから、不用意な呼吸やシャッターを押す指にかかる余分な力とかで、ブレたりずれたりすることも。
カメラを扱う人のコンディションを合わせるのも<シャッターチャンス>一環と言うことで。
そんなこんなで、<写真>とは1技能ではくくれない、複雑な分野と言うことを主張したいのです。
さて、アナログ銀塩写真を中心にヨタ話を流し込んだわけですが、アナログ写真には盲点といえる必須能力があるのです。
写真にはシロートですから、撮影したフィルムは写真屋さんに任せて同時プリント、印画紙に焼いた所までやって貰うのですが、たまにやってしまうのです。
「こんな写真、いつ撮ったっけ?」と見覚えがない写真を、ついつい手にしてしまうことが。
しっかり持とう<記憶力>
写真なんて、ポケットサイズのデジカメで気楽に撮る処から、機材から現像まで全て自前でやってしまおうという猛者まで取り組みは様々。できた作品は、芸術にも記録にもなる多様性を秘めています。
奥が深いですね〜写真って。
書き下ろし
ちょっと昔の日本でも「GURPS」ってTRPGがパンデミックしかかっておりました。
そのGURPSってシステムの売りは、何でもできる汎用性と、判定のほとんどをスキルによって行なう処でしょうか。
そんなGURPSって、スキルの取り方が、(いろいろな意味で)生死を分けたシステムといえます。
今となっては、特技神業の類が幅をきかせ、スキルがメインなシステムって、どこに行ったんでしょう?ってぐらい見なくなりましたねぇ。
そのスキルという、日本のTRPGでは遺物となりかけた言葉、今更ながらちょっとだけ掘り起こそうと思っています。
そりゃーもうスキル技能と聞けば、能力値とは違う「専門的」な香りや、訓練の末に習得した「技」って感じが下手な特技より専門性を感じさせられたもんでした。
大きなシステムならそれこそ何十何百とスキル特技の種類があるのですが、ここでピックアップするのは、<写真>という1スキル。たかが写真と言う無かれ、この技能は様々な他の技能を統合して初めて語れる1分野だと思うのです。
まずはスタートですが、写真を語る上でまず最初にくるのが<芸術センス>でしょう。
いきなり芸術ときましたが、風景撮るにしても人をとるにしても、美術目的資料目的を問わず、写真がどう写っているか?を想像し構図が決めないと、いい写真を撮ることはなかなかできないでしょう。
写真の第1歩は芸術です、芸術。
次にくるのは物理学。またまた大上段から来たと思われそうですが、光とレンズに関わるなら、量子力学を知ってると知らないでは、ずいぶん違ってくる物ですよ。
そう重要なのは、有名なあの言葉「光は、粒子と波動両方の性質を兼ね備えている」なのです。
光は物体の色によってその物体の色を反射しているとまずはイメージしてください。その反射された光をとらえるのが写真。写真の仕組みを大雑把かつ量子力学チックに説明するとこういった説明になります。
そうです、光の性質を量子力学から知っていると、レンズも絞りもシャッタースピードも一つの理屈となって判ってしまうのです。特に不確定性原理って妙な論理は、絞りの説明にあるって誤解しそうな論理だって思うほど。
それでもって、フィルム印画紙と切っても切れない技能が<化学>。
デジカメ派にはちょっと縁の遠いお話ですが、化学のお話をちょっと。
写真がフィルムや印画紙の上に絵を描くのは、全て一定の化学変化が起こしている現象なのです。専門家ではないのでそのあたりの詳しい理屈や仕組みは、専門の人に聞いてください。
昔のドラマや映画で、暗室にこもって写真の現像とかをするシーンがありますが、見た目化学の実験と様子が似ていると思うのです。
わざわざ自分の手で、そんな面倒なことをどうしてするかって?そりゃフィルムの現像具合によって微妙に色合いなんかが違ってきますし、その時の気分で印画紙に載せる写真の色合いやコントラストを調整したい、写真に凝るとそこまでやりたいそうです。
それと平行して重要な技能となり始めたのが、コンピューターのあるソフトのお話、<フォトレタッチ>とでもしたらいいんでしょうか。
追求する人は、道具が変ってもやることは似てくるようで、微妙な色合い云々をパソコン上で調整したい、さっきの<化学>でやってたことをデジタルで行なう。まぁ、そんな所でしょうか?
写真に必要な技能を身体方面から見ると、写真を撮るタイミングを見極める能力。<シャッターチャンス>とでも言うのでしょうか?
被写体がスポーツ選手なんかで激しく動いているなら、<シャッターチャンス>が重要って判るんですけど、静物を被写体にするときも結構重要なんです。
そらもうカメラってデリケートな反応をする機械ですから、不用意な呼吸やシャッターを押す指にかかる余分な力とかで、ブレたりずれたりすることも。
カメラを扱う人のコンディションを合わせるのも<シャッターチャンス>一環と言うことで。
そんなこんなで、<写真>とは1技能ではくくれない、複雑な分野と言うことを主張したいのです。
さて、アナログ銀塩写真を中心にヨタ話を流し込んだわけですが、アナログ写真には盲点といえる必須能力があるのです。
写真にはシロートですから、撮影したフィルムは写真屋さんに任せて同時プリント、印画紙に焼いた所までやって貰うのですが、たまにやってしまうのです。
「こんな写真、いつ撮ったっけ?」と見覚えがない写真を、ついつい手にしてしまうことが。
しっかり持とう<記憶力>
写真なんて、ポケットサイズのデジカメで気楽に撮る処から、機材から現像まで全て自前でやってしまおうという猛者まで取り組みは様々。できた作品は、芸術にも記録にもなる多様性を秘めています。
奥が深いですね〜写真って。
書き下ろし
11/03/29 00:03更新 / 物